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鳩の声
東日本大震災から早くも8ヶ月以上が経過し、間もなく新たな年を迎えようとしています。
震災の復興にあたり、全国の神社関係者が被災地への救援物資や炊き出し、瓦礫の撤去などさまざまな支援活動を行っております。その広がりは、神道青年全国協議会や全国神社スカウト協議会、全国氏子青年協議会、全国敬神婦人連合会の会員など、多くの神社界の関係団体によって活動が展開されて参りました。
当宮におきましても社務の合間を縫い、沿岸部被災神社へのコンテナハウス設置や瓦礫撤去、支援物資の搬送、炊き出しなど、微力ながら支援活動を実施して参りました。
神道は、日本国の永い歴史の中で人々の祈りとともに時を経て、心の拠り所として精神的な癒しを担っており、祭祀を復興させることが被災地の再生に繋がることと思っております。
津波などで氏子区域が壊滅的な被害を受けた地域や、原発の事故に伴い避難を余儀なくされている地域においては、これまで日常的に行われてきた神社の祭祀をどのように続けていくのか、という重い課題が残されています。被災地の神職だけでなく、神社関係者が心を一つにし、一丸となって取り組まねばならない課題であります。
全国の神社は悠久の歴史を持っており、その歴史には先人たちが大切に守り伝えてきたさまざまな思いがたくさんあります。長い歴史の中には、何らかの自然災害に直面して来ました。御祭神のご加護を頂きながら氏子崇敬者は力を合わせ、共に助け合いながら困難を乗り越えてきました。
被災地域の神職の周りには、たくさんの氏子がいます。全国の神職が協力のもと、心を一つにすることで、神職、神社を中心に活力が甦り、復興再生の原動力になるようにしていかなければなりませんし、被災地域復興の鍵は、「祭礼の復活」であります。なんとしてもお祭りができる体制を構築することこそ、第一と言えるのではないでしょうか。日々の神明奉仕の中で、お祭りは地域社会の心を一つにして、生きる力を与えてくれることを感じております。
「磯城島の大和の国は言霊の 助くる国ぞ真幸くありこそ」 柿本人麻呂
(この素晴らしい日本は「言霊」が幸いをもたらす国ですから、私は声に出して「ご無事でいらして下さい」と送ります。)
「言霊」とは言葉に宿っている霊力のことを指し、古くから現在に至るまで、この力によって、言葉通りの事がもたらされると信じられてきました。それを正に体現されておられるのが天皇陛下のお言葉です。
震災後、天皇陛下は、「被災者のこれからの苦難の日々を、私たち皆が、様々な形で少しでも多く分かち合っていくことが大切であろうと思います。被災した人々が決して希望を捨てることなく、身体を大切に明日からの日々を生き抜いてくれるよう。また国民一人ひとりが、被災した各地域の上にこれからも長く心を寄せ、被災者と共にそれぞれの地域の復興の道のりを見守り続けていくことを心より願っています。」と仰せになられました。このお言葉により、多くの人々が勇気づけられ、多くの人が救われたと思います。
人と人の間には「絆」や「輪」というものが存在します。『復興』という言葉を合言葉に多くの人々が協力し、助け合っています。復興への道のりは長期になると思われますが、被災された皆様が少しでも前へ進めるように、小鳩たちも『復興』への思いを言葉に出し、共に歩んでいきたいと思います。
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